AIで作るポートフォリオ｜未経験でも魅せる作品集の作り方【テンプレ付き】

大まかな記事内容

この記事を読むことで、未経験でも「AIを使って1〜2週間で作れる実用的なポートフォリオ」の手順が分かります。

具体的なプロンプトやテンプレもあるので、記事を見ながらそのまま手を動かせますよ。

仕事の応募やクライアントへの提案の仕方が難しいと感じる人にもおすすめです。

それでは、さっそく見ていきましょう。

ポートフォリオの目的をはっきりさせよう

ポートフォリオは「あなたが何をできるか」をわかりやすく伝えるためのものです。

見せる相手は採用担当者やクライアント、場合によっては自分自身です。まずは目的をはっきり決めましょう。

• 仕事を獲得したいのか（案件受注、転職）
• ブランディングしたいのか（専門性を伝える）
• 学習記録として残したいのか（成長を示す）

目的で構成は変わります。

たとえば案件獲得が目的なら「具体的な成果物（サムネ・記事・テンプレ）」を3〜5点用意し、それぞれに「課題 → あなたのアクション → 結果（または期待効果）」を必ず書きます。

未経験なら「期待効果」を丁寧に書くと説得力が増します。

» 参考：初心者向けロードマップ

ポートフォリオに最低限必要な要素

ここを満たせば、最初の1ページとして十分に機能します。

順番は自由ですが、パッと見た時に「何ができるか」が一目でわかることが重要です。

発達特性のある人向けには「電話不可・チャット中心でOK」など、働き方の希望を明記すると安心感が出ます。

AIを使って作品を作るステップ（実践編）

ここからは、具体的な手順です。初心者でも再現しやすいように、ツールは手元にあるパソコンと無料のオンラインツールで進める前提にします。

細かく解説します。

ステップ1：見せたい仕事を決める（30分で終わる）

「何を見せたいか」を3つに絞るとよいです。理由はシンプルで、見る側が集中できるからです。たとえばAIライティングを目指すなら：

1. SEO記事（1000〜1500字）
2. SNS用の投稿10案＋画像3点
3. セールスメール1通

各ジャンルごとにサンプルを1つずつ作るイメージです。これで「文章」「画像」「マーケティング」の3領域をカバーできます。

ステップ2：AIで作品素材を作る（コピペで再現可能）

ここではChatGPT（文章）と無料の画像生成ツール、Canvaを使うやり方を説明します。生成物はそのまま使わず、必ずあなたの目で確認・編集してください。

記事（ChatGPTで）

まずは構成から。

■ 構成作成用プロンプト

あなたは初心者向けのライターです。テーマ：「{テーマ}」。想定読者：{読者像}。目標文字数：{文字数}。初心者にわかりやすいH2/H3構成を作ってください。各見出しに説明文を一文ずつ付けてください。

例：「AI副業の始め方」「初心者、週2時間で始める人向け」「1500字」

構成が出たら、見出しごとに本文を生成します。出力はそのまま使わず、必ずあなたの言葉でリライトして下さい。AIは文章を速く作れますが、個性や事実確認は人が入れる必要があります。

画像（アイキャッチ）

無料の画像生成サービスやConoHa AI Canvas、Stable Diffusion系のWeb版を試してみてください。まずは次のプロンプトを使います。

■ 画像生成用プロンプト

フラットデザイン、青系の配色、16:9、余白を多めに。テーマテキスト用のスペースを左側に広めに確保。ノートパソコンのシンプルなアイコンを右下に配置。自然光の柔らかい影。

生成した画像をCanvaで開き、タイトルを重ねればアイキャッチが完成します。

動画台本やテロップ

長い動画を短く切る台本案をChatGPTに作らせ、テロップをSRT形式で書き出すと、簡単な編集作業だけでショート動画にできます。

■ 動画ショート用プロンプト

以下の文字起こしを45秒のショート動画用に縮めてください。冒頭のフック1行、主要3シーン（各シーンの台本とテロップ）を出してください。

ステップ3：自分の言葉で整える（ここが勝負）

AIの出力をそのまま貼ると個性が薄くなります。ここは必ずあなたが手を入れてください。具体的には：

• 文体を統一する（友だちに話すようにするなら最後までその調子で）
• 事実は必ず確認する（データや引用がある場合）
• 画像は複数案を作り、ベストを採用する
• 作品説明は「課題→やったこと→結果（数字や効果）」で短く書く（各50〜120字）

「結果」がまだ取れていない場合は、想定効果や改善指標を示す書き方にします（例：「クリック率が上がることを期待」）。ただし過剰な断定は避けます。

ステップ4：Notionでまとめる（簡単で見栄えがいい方法）

Notionは編集が簡単で公開リンクが作れるのでおすすめです。最低限のレイアウト例をお伝えします。

Notionポートフォリオの基本構成（1ページ）

1. カバー画像（AI生成アイキャッチ）
2. 左上に名前・肩書き（短いキャッチ）
3. 自己紹介（100〜200字）
4. 作品一覧（カード形式） — 画像＋タイトル＋一言説明
5. 各作品の詳細ページへのリンク（課題→行動→結果）
6. 依頼方法（メール・フォーム）と料金の目安（任意）

Notionでの公開手順は、ページの右上「Share」→「Share to web」をオンにして、公開リンクを作れば完了です。

ステップ5：公開してフィードバックをもらう

公開したら、まずは知り合いに見てもらうか、SNSで1投稿だけ宣伝して反応を見ましょう。

重要なのは「修正サイクル」を回すことです。1〜2回のフィードバックで見栄えと説明はかなり良くなります。

未経験でも作れる具体的な作品例

① SEO記事（1000〜1500字）

目的は「検索からの信頼獲得」です。構成はシンプルに「導入→問題提示→解決→まとめ」。AIで構成と下書きを作り、あなたがリライトと事実確認を行います。

■ 作品説明テンプレ（そのままコピペOK）

作品名：AI副業の始め方（1000字）
課題：初心者が何から手を付ければ良いか分からない。
私の行動：ChatGPTで構成を作成後、自分でリサーチして内容を補強。SEO向けに見出しを最適化。
結果：公開後30日で想定キーワードの検索からのアクセスが発生（サンプル段階のため目安）。
使用ツール：ChatGPT、Google検索、Canva（アイキャッチ）

② ブログ用アイキャッチ（3〜5点）

ブログやSNSで使うアイキャッチを複数作成して、画像力を示します。Canvaで文字入れして整えておくと見栄えがよくなります。

③ SNS投稿パック（X/Instagram用）

投稿文10案＋それぞれに合う画像3点。短文力とトーン調整が評価されます。

④ サービス提案書（1ページのLP風）

簡単なランディングページ風の提案書。依頼フローや価格の例を入れておくとクライアントがイメージしやすいです。

⑤ 動画ショート（1本）

台本＋テロップ＋サムネ。台本だけでも受注できます。編集は外注しても良いです。

⑥ プロンプト集（あなたが使っている有効なプロンプト）

これは付加価値になります。どのプロンプトで何が作れるかを示すと、AI実務が得意だと伝わります。

発達特性のある人が無理なく進めるための工夫

発達特性のある人にとって、制作のハードルは「指示があいまい」「長時間の集中」「対人対応」です。以下の工夫で負担を減らしましょう。

✔︎ 作業の分割（タイムボックス）

1タスクを「5分〜25分」に切って、タイマーで区切ります。これで集中が浅くても一日の作業が進みます。

たとえば「今日はアイキャッチを1点作る（25分）→休憩→説明文を書く（15分）」という感じです。

✔︎ テンプレ化で安心感を作る

プロンプト、提案文、納品フォーマットをNotionに保存しておき、毎回コピペして使います。そうすることで、新しい案件でも混乱しにくくなります。

✔︎ コミュニケーションの指定を明示

プロフィールに「チャット中心・電話不可」などを書いておくと、最初から合わない仕事を減らせます。クライアントにとっても分かりやすく、信頼につながります。

✔︎ チェックリストを必ず使う

納品前に「事実確認・ファイル名・画像の余白・フォーマット」をチェックする短いリストを用意しておくとミスが減ります。

コピペで使えるプロンプトテンプレ（実践用）

以下はそのままChatGPTや画像生成ツールに貼って使えるテンプレです。{ }は置き換えてください。

■ 記事構成生成（ChatGPT）

あなたはやさしい口調のライターです。テーマ：「{テーマ}」。想定読者：「{読者像}」。目標文字数：{文字数}。初心者でもわかるH2/H3構成とリード文（120字）を作ってください。

■ 記事本文（見出しごと）

次の見出しについて、初心者向けに300〜400字で本文を書いてください。トーンは友だちに語りかけるようにやさしく。
見出し：{見出しテキスト}

■ アイキャッチ画像生成（画像AI用）

フラットデザイン、青系の配色、16:9。左上に余白を確保してテキストを入れられる構図。ノートパソコンのシンプルなアイコンを右下に。自然光、柔らかい影。

■ 作品説明要約（採用担当向け）

以下の作業記録を、採用担当が1分で理解できるように「課題／私の作業／結果（または期待効果）」の3行で要約してください。
【作業記録】
（ここに長いテキスト）

■ 応募用の提案文テンプレ

はじめまして、{名前}と申します。AI（ChatGPT）とCanvaを活用して{仕事内容}を提供できます。まずはお試しで{短いサンプル内容}を{価格}円でお出しします。やり取りはチャットで完結できます。ご希望があればサンプルをお送りします。よろしくお願いします。

Notionポートフォリオの具体テンプレ（コピペOK）

以下はNotionの1ページ分の文面テンプレです。Notionに貼って、画像やリンクを差し替えれば完成します。

公開後の運用と改善（小さな改善を繰り返す）

公開はゴールではなくスタートです。初回は完璧を目指さず、フィードバックを集めて改善しましょう。

• まずは1人に見てもらう（友人やSNSの信頼できるフォロワー）
• 1週間で1点改善する（文章の表現、見出し、画像の差し替え）
• 応募履歴や問い合わせの反応を記録して仮説検証を行う

改善の指針はシンプルです。

✔︎ クリックされない時は、タイトル／アイキャッチを改善する

✔︎ 問い合わせが来ない時は、料金と依頼の流れを明確にする

この2点を変えるだけで反応が変わることがよくあります。

30日で作る実行プラン

時間が取りにくい方でも進められるよう、1日15〜30分で進むプランを作りました。発達特性のある方でも続けやすいよう短いタスクに分けています。

Week1（準備と方針決め）

• Day1：目的決め（案件獲得／転職／学習）と見せたい仕事を3つ決定
• Day2：ツール登録（ChatGPT、Canva、Notion）
• Day3：Notionのページ下書き作成（テンプレ貼る）
• Day4：記事のテーマ決めと構成プロンプト実行
• Day5：記事の下書きをAIで生成（編集は翌日）
• Day6：記事リライトと校正（30分）
• Day7：画像をAIで生成、Canvaで整える

Week2（サンプル増やしと公開）

• Day8：SNS投稿パック（5案）を作る
• Day9：作品説明（課題→行動→結果）を作成
• Day10：Notionに作品を1点アップロード
• Day11：プロフィールと依頼方法を明記
• Day12：公開テスト（知り合いにURLを送る）
• Day13：フィードバック受け取り・修正
• Day14：公開（SNSで1投稿だけ宣伝）

Week3（応募と改善）

• Day15：クラウドソーシングに登録、プロフィールにNotionリンクを載せる
• Day16：小さな案件に1件応募（提案文テンプレ使用）
• Day17〜Day21：応募と改善を繰り返す（1日30分）

Week4（定着）

• Day22〜Day30：受注→納品体験を1件行う。納品テンプレで効率化。振り返りをAIに要約させる。

よくある質問（Q&A）

最後に：まとめと今日からできる3つの行動

AIは、未経験の人でも見栄えのするポートフォリオ作りをサポートしてくれます。

大切なのは「AI任せにしない」こと。作品には必ずあなたの言葉を足して、読み手が理解しやすい形に整えてください。

✔︎ 今日からできる3つの行動

1. ChatGPTで「ポートフォリオ用の構成」を出してもらう（プロンプトは記事内をコピペ）。
2. AIでアイキャッチを1点作ってCanvaで文字を入れてみる。
3. Notionにページを作り、まずは1作品をアップして公開リンクを作る。